ミイラ展

2021-07-02

念願のミイラ展。
3月から楽しみにしていたけれど、緊急事態宣言でちゃったから、もうないんだなあと諦めていたところ、友人のインスタに登場。
即予約。

すごく見応えのある素晴らしい展示でした。

写真撮影禁止だったので写真はありませんが、世界中の様々な時代のミイラ(人工的、自然的)が、地域別に順番に展示されていたのですが、やっぱり最初。

そこには、ペルー北東部のチャチャポヤス地方で発見された、布でぐるぐる巻きにされたミイラが。
年代的にいうと、今から500年ほどの時代とのこと。

入って一発目に、小さな赤ちゃんのミイラがありました。
赤ちゃんといっても、ものすごく小さかったから生まれてすぐの新生児なのかな?でも、その出で立ちは、まっすぐぴんとのばされて、胴体と頭のバランスといい間違いなく赤ちゃんなんだけど、なんか木彫りの人形のようで。
現実味がないというか。
でも、私のこの人生の中で初めて生で見たミイラなので、今思い返してみると、すごく衝撃的。

チャチャポヤス ミイラ」で調べたらたくさん出てきます。
実際展示されていたのは、布に包まれたものがほとんどだったので、この画像検索結果にちょっとびっくり。

写真がとれなかったから、スマホにメモしながら展示を見て回りました。
絵心があれば、スケッチでもしたかった。

その中で、私の心にすごく響いたエリアが「エジプト

なかでも、ミイラではなく、ミイラを作る際に内臓を納めたツボ。
カノプス壺に心惹かれてしまった。

画像検索して出てくるような、装飾の施されたTHEエジプト!って感じのものではなく、素焼き的なザラザラしたベージュ色の見事なフォルムの蓋つき壺。

あれが欲しい。とすごく思いました。
あれ、欲しい。

それと、アミュレット。
お守り的なチャーム的なもの。
そのデザイン性がすこぶる高くて。
これまた欲しいと思ってしまいました。
アミュレット」で検索してみて。

妙な親近感

それから、エジプトといえばヒエログリフ。あの様々な暗号のような記号のような。絵のような。不思議な文字が連なるあれです。

あれが、全面に施されたミイラケース?を至近距離でずっとみていたんですけれども、見れば見るほど、子供達が図工で持って帰ってきてもおかしくないような。木版に絵の具で絵を描いたようなものに見えてきてしまって。

あれ?
これ私もかけるかもしれんとか思う始末。

けれど、この暗号のような記号ひとつひとつに意味があって、ここにかかれ、そしてそれを現代人が読み解き解読しているという事実が途方もうなくて本当にすごい。

となりには、リネンの包帯に描かれたヒエログリフ。
これなんて、本当申し訳ないけれど、私がヨガのシーケンス作るときにマッチ棒のような人間を書くのですが、まさにそれ笑

何千年も昔の人に、すごく妙な親近感を覚えてしまった瞬間でした。

反射して見えない

この日、私白いシャツをきて行ったんですね。
そして展示室は暗く、展示物もあまり光を照らしてはだめなのか、薄暗いんです。で、ガラス張り。で、私めちゃくちゃ近くでみる。

そしたら自分の白いシャツやマスクがガラスに反射して、
ミイラが見えないの。

これ、かなりストレスでした。
もっと明るく照らしてすみずみまでみたい!!!ってすごい思った。

あとで調べてみると、乾燥などに弱いミイラらしいので、それであの光量だったのかもしれません。

同じ日本人のミイラ

最後のブロックは「日本のミイラ」
そこに、江戸時代の兄弟のミイラ

昔は土葬だったんですね。
改葬をきかっけに、掘り起こしてみると様々な条件が一致して、白骨化せず脂肪が蝋のように変化する、屍蝋化した状態で発見されたそうです。
色々調べてみると、あの一万円の福沢諭吉さんも、掘り起こしてみるとそうなっていたとか。

江戸時代のミイラ。
弟の方の足の裏の今にも動き出しそうなふっくらとした肉感にすごく驚きました。
体のほか部分はいわゆるミイラ的にやせ細っていたけれど、足の裏だけはふっくら。その肉付き感からして、生前の生き生きとした姿が想像できそうでした。

一方お兄さんの方のミイラには
すごくリアルなおひげがありました。
無精髭というんでしょうか。すごくリアル。まあ実際本物だからリアル当たり前何ですが、本当にリアル。

そして2人の髪の毛。
日本人の毛質って黒くて剛毛で。という勝手な私の印象なのですが、それと反して2人の髪の毛は少し栗毛の柔らかそうな髪の毛でした。

あとで結ったのかもしれませんが、ゴムではなく紐で結ばれた2人の髪の毛。
その髪の毛の結った部分を見た時に、彼らの生前の姿。妙にリアルに想像しました。

この兄弟のミイラ。
グロテスクだと思う方もいるかもしれないけれど、私は自分のルーツというか。
江戸時代に生きた自分のご先祖様が近くで感じられるような、とても暖かな気持ちになるミイラでした。

最後に

様々な国のミイラを拝見して思ったこと。
やっぱりエジプトあたりのミイラ様の後頭部の美しさ。

頭の形が素晴らしかった。
そして、人間最後はだれでも死ぬ。だから怖がることはない。

そんな気持ちで会場を後にしました。

だけれど、子供のミイラに関しては、
その向こう側に見える悲しみにくれる両親の姿が見えるようで。
私だったらどうするだろう。。。
と数日間考えました。

そして、末っ子をミイラみたいにタオルケットで包んでみました😂

なんだかちょっと、当時の人の気持ちに近づけたような。。。なわけない。
この子たちがもしも死んだなら、私はミイラにしたいと思うのか。
この姿を永遠に留めておきたいと思うのか。

思うのかもしれない。

命について、いろいろと考えさせられるミイラ展でした。

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