金継ぎとビーチクリーンが私を救ってくれた

2020-12-12

2020年7月末。
突如私を襲ったパニック障害。

寝ていると、息ができない!と飛び起きてそのまま救急搬送。
その後、心療内科受診するも、先生も私もなかなか楽観視。

受診後数日のうちに緊急入院。

およそ3週間入院し、今ではすっかり元気いっぱいの私に戻りましたが、やっぱり本当に辛かった。しんどかった。

そのしんどい状況から救ってくれたのが、金継ぎとビーチクリーンだったと今改めて思います。

パニック発作を発症した当初。
何かにすがっていないと。特に指先の感覚をしっかり感じていないと、心がどこか遠くに持っていかれそうになる不安感に常に襲われていました。

その恐怖感といったら、言葉では言い表せない。
自分自身、今までに感じたことのない新しい感覚というか。
言葉でいい表せない妙な感覚がありました。

指先の神経、感覚に意識を全集中しておかないと、心が肉体から持っていかれそうな恐怖。

なので、子供の髪の毛を指でじょりじょり撚りあわせてその感覚を感じたりしておりました。

早くこの苦しみから解放されたくて
いつもよくいく海へ行くようになりました。

海に行くと、ゴミがたくさんあるので、ゴミ拾いをはじめました。
砂の感覚を楽しみながら、耳から入る波の音に癒されつつ。

自宅では
指先に全集中する「金継ぎ」を集中的にやっていました。

ヤスリで凸凹を整えるプロセス。

さっきまで出っ張っていたところが、やすりを3回かけると凹んでしまった。
ああ。2回で収めておけばよかったと後悔するも後の祭り。

その凹んだ部分にまた錆を充填し、乾燥するまで数日待つ。

そんなことを繰り返していると、いつのまにかパニック発作はおさまり
とても健康な自分を取り戻していました。

でも思うんです。
金継ぎもビーチクリーンも。
ただひたすらその行為に没頭してはおりましたが、唯一忘れなかったのが「呼吸」なのです。

集中すると、どうしても呼吸が浅くなるのが人間というものです。

そんなときん、あえてしっかり深い呼吸をする。

その繰り返しがきっとパニック症に功を奏したのだと思っています。

ヨガでは呼吸はもっとも大事なもの。
ヨガだけじゃないね。
人が生きる上で呼吸は最も大事なものだ。

そんな当たり前のことに気づかせてもらえただけでも
こんかいのこのパニック発症に感謝したいと思います。

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